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Bigfoot セルソーターの性能およびアプリケーションデータ

Bigfoot セルソーターが蛍光シグナルを正確かつ高精度に分離できることが性能データで確認されています。アプリケーションデータは、レアイベントに対してもイムノフェノタイピング解析や免疫細胞の分離に必要なレベルのゲーティング分解能とソーティング純度を示しています。また当社は、Bigfoot セルソーターが単一細胞を96および384ウェルプレートに高精度かつ正確にソーティングできることも実証しています。

 

その他のアプリケーションデータについては、本セクションおよびリソースページに掲載されているアプリケーションノートをダウンロードしてください。

28色パネルによる6 way免疫細胞ソーティング

Invitrogen Bigfoot セルソーターでは、オーバーラップする色素のスペクトル特徴を分解することで、高次元データを分離できます。これにより、パネルを拡張でき、結果として各サンプルから収集できる情報量が増えます。当社は、この28色パネルを使用することで、1つのサンプルから最大20種類の集団を同定できることを実証しました。これらの集団から、Bigfoot装置はより希少なサブセットなど、同時に6 wayでの高効率かつ高純度でソーティングできます。

28色イムノフェノタイピングパネルを使用したマウス脾臓細胞の特定およびソーティングのゲーティングレイアウト。

ゲートの順番は上から始まり、左から右に進みます。複数の集団が同じプロットで同定された場合、異なるサブポピュレーションのゲートの展開を矢印で示しています。緑色で示された「Subsets identified」は、同定されたサブセットに対する最終的なゲーティング戦略を表し、オレンジ色で示された「Sort targets」は6つのソーティングターゲット(DC、NK、Treg、T CD8+ Naïve、T1B、 およびMZB)を表しています。注:pDCs = 形質細胞様樹状細胞、DCs = 樹状細胞、NKs = ナチュラルキラー細胞、Tregs = 制御性T細胞、T CM = セントラルメモリーT細胞、T EM = エフェクターメモリーT細胞、MZB = 辺縁帯B細胞、T1B = 移行期1 B細胞、 T2B = 移行期2 B細胞、T3B =移行期3 B細胞。

脾臓細胞におけるイムノフェノタイピング実験の結果

マウス脾臓細胞のソーティング効率と回収された細胞の割合。

ソーティング効率(A)。サンプルを一定の流量で取得し、ソーティング中は1秒あたり2,200~2,800イベントの速度を維持しました。ソーティングの優先度インデックスロジックは脾臓サンプルのターゲットの存在率に基づいており、存在率の低いイベントがもっとも優先されます。DCsは脾臓サンプル中の存在率がより低かったため、もっとも優先順位の高い右3位置に配置され、MZBは左3位置に配置されました。T1Bは右2位置、CD8+ naïveは左2位置、Tregsは右1位置、NKSは左1位置にi配置されました。

ダウンストリーム解析/アプリケーションで回収できるソート細胞の割合(B)。ソーティングされたサンプルをAttune NxTフローサイトメーターで取得し、サンプルを散乱でゲーティングして、ソーティングされたサンプルの細胞濃度(イベント/µL)を取得することで回収率を評価しました。ソーティング後のチューブの重量からソーティング前の空のチューブの重量を減算してサンプル量を得ました。調整した細胞数は細胞濃度とサンプル量を掛けて取得しました。各ソーティングチューブ内のターゲット細胞の数を、各チューブでソーティングされたとしてBigfoot装置が示すターゲット細胞の数で除算しました。その結果が各チューブの計算上の回収率です。

データは、3つの独立した実験の平均±標準偏差で表されています。注記:MZB = 辺縁帯B細胞、NKs = ナチュラルキラー細胞、Tregs = 制御性T細胞、T1B = 移行期1 B細胞、DCs = 樹状細胞。


ソーティングされた脾臓細胞の純度チェック。

ソーティングして総ソーティング数を評価した後、Bigfoot装置でサンプルを解析して純度を評価しました。ゲートはソーティング後の純度評価用に調整されていません。


マルチウェイプレートソーティング:速度と精度

Bigfootセルソーターはハイスループットプレートソーティングにおいて卓越した性能を発揮し、かつてないソーティング速度、正確な液滴精度、および少量サンプルからのシングルセル回収までの対応を実現します。96ウェルおよび384ウェルプレートへの4-way ソーティング、内蔵キャリブレーション、培地検出イメージング、および堅牢なハードウェアなどの革新的な機能により、Bigfoot セルソーターは他の装置とは一線を画します。このデータは、マルチウェルプレートへの一貫した効率的なシングルセルでの分取を目指す研究者にとって、Bigfoot セルソーターが画期的なソリューションであることを証明しています。これにより、ワークフローを向上させ、革新的な発見への道を切り開くことが期待されます。

 

ハイスループットプレートソーティングに関するホワイトペーパーをこちらで読むことができます

 

4-wayプレートソーティングモードのアライメントターゲットのテストパターン。

(A)96ウェルプレート用、 (B)384ウェルプレート用。


正確な液滴滴下。

画像は、96ウェルおよび384ウェルの細胞培養用処理済みプレートのHRP溶液に懸濁させたマルチ液滴イベントソーティング後の、96ウェルおよび384ウェルPCRプレートを示しています。(A)96ウェルプレートでは、A~D行のウェルにそれぞれ4、3、2、および1つの液滴が回収され、濃青から淡青へのグラジエントで示されています。E行のウェルには液滴は回収されず(無色であることで確認)、F~H行にはウェルあたり1滴の液滴が回収されました。(B)384ウェルプレートでは、(Aから始まる)奇数行には液滴が1つ回収され青くなり、(Bから始まる)偶数行には液滴は回収されず無色でした。


ソーティング後のマルチウェルプレートのCHO細胞占有率。

(A)96ウェルプレートおよび(B)384ウェルプレートのCHO細胞占有率を示す代表的な画像。EVOS M7000 Imaging Systemを使用してイメージングしました。Invitrogen EVOS Light Cube, DAPI (357/447 nm)を使用して細胞をイメージングし、Hoechst 33342での染色で可視化しました。

 




8ピークビーズの分離能

Bigfoot Cell Sorterの主要チャンネルで測定したSpherotech™ 8ピークビーズは、幅が狭く明瞭なピークを示します。

主要チャンネルでの8ピークビーズの分離能。


光散乱を使用した血液細胞の識別

偏光は、フローサイトメトリーではよくなおざりにされるレーザー光の特性ですが、特定の細胞タイプを区別するのに有用な場合があります。たとえば、ヒト血液中の好酸顆粒球は、その複屈折の性質により、側方散乱(SSC)検出器では比較的高いレベルの偏光解消レーザー光を示します。偏光の解析は、マラリアの診断や海洋植物プランクトンの研究にも有用であることがわかっています。

 

Bigfoot Cell Sorterのすべてのモデルには、偏光解消検出用に追加のFSC(前方散乱)およびSSC(側面散乱)検出器が付属しています。図は、SSC偏光解消光検出器を使用した、溶解ヒト全血中の好酸球の同定を示しています。この識別では染色は必要ないため、細胞を傷つけず、蛍光色素の費用も節約できます。CD16の染色を加えることで、他の細胞集団も同定できます。

光散乱とCD16を用いた血液細胞集団の解析。

正常ヒト全血を溶血後、Bigfoot セルソーターで解析しました。(A)SSC x SSC Polarドットプロットは、より高度に偏光解消されたSSCによって、好酸球を赤でハイライトして表示しています。(B)FSC x SSCの等高線プロットは、好酸球の高いFSCおよびSSCシグナルを示しています。これは、好酸球のサイズが他の細胞に比べて大きいためです。(C)未染色サンプルは、BV510チャンネルの好酸球の自己蛍光を示しています。(D)CD16 BV510染色細胞のドットプロットはCD16陰性好酸球を示し、CD16発現に基づいて他の細胞集団をハイライトしています。


転売用ではありません。Super Bright Polymer Dyesは、Becton, Dickinson and Companyのライセンスの元で販売されています。
研究用途にのみご使用ください。診断用には使用いただけません。

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