溶離液生成を組み合わせた試薬フリーイオンクロマトグラフィー（RFIC-EG）

このページの項目：

• RFIC-EG とは
• RFIC-EG 機能を備えるシステム
• RFIC-EG の動作原理
• 利用できる溶離液ジェネレーターカートリッジ
• 詳細情報を見る

溶離液生成を備えた試薬フリー IC（RFIC-EG）は、Dionex EGC 溶離液ジェネレーターカートリッジを使用して、高純度の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、メタンスルホン酸（MSA）溶離液を自動的に電解生成します。RFIC-EG システムで必要なものは、高純度の脱イオン水だけです。このシステムは指定した濃度の溶離液を自動的に生成し、アイソクラティックまたはグラジエントメソッドに対応します。つまり、アイソクラティックポンプを使用してグラジエント分析を実行できます。溶離液は、Dionex CR-TC 連続再生トラップカラムを使用してインラインで精製され、再生液を調製することなく、検出前に電解的に抑制されます。

• RFIC-EG 機能は、Dionex ICS-6000 HPIC、ICS-4000 キャピラリー IC、Integrion RFIC システムに統合されています。
• その他の Dionex ICS システムは、Dionex RFC-30 試薬フリーコントローラーを追加すると、RFIC-EG に構成できます。
• RFIC-EG システムの動作を制御するには、Dionex Chromeleon クロマトグラフィーデータシステム（CDS）ソフトウェアが必要です。 

RFIC-EG の最も明らかなメリットは、時間と手間の節約です。さらに、溶離液が電解生成されるため、IC がよりシンプルになり、性能と効率が向上します。手作業による溶離液調製に比べると、RFIC-EG は、ベースラインシフトの防止、感度の増強、分解能の向上、一貫したピーク積分を実現するため、卓越した結果を提供します。そのため、システムの信頼性がさらに高まります。

• 溶離液や再生液の手作業による調製不要
  • 時間短縮
  • 手作業による溶離液調製に伴うミスやばらつきを低減
  • 有害な化学物質へのオペレータの曝露を低減
• 日ごと、システム間、およびラボ間の分析の一貫性と再現性を向上
  • 常にオンの状態で分析に対応
  • 始動時間と平衡時間を排除
  • 均一で非常に安定した溶離液濃度
  • ピーク保持時間またはエリアのばらつきがほとんどない再現性の高い結果を提供
• キャリブレーションの必要性が低減
  • チェック基準を実行するだけでシステム性能をすばやく検証
• アイソクラティックポンプを使用してグラジエント分離が可能
• 水使用は 1 日わずか 15 mL、年間 5.2 L
• 脱イオン化（DI）水のみを使用するため、ポンプ保守の必要性低減
• キャピラリー規模の流量で溶離液と EGC 消費量低減

Dionex EGC カートリッジを取り付け、水を加えるだけで、アイソクラティックまたはグラジエントにより高純度の水酸化物、炭酸塩、メタンスルホン酸溶離液が電離生成されます。溶離液は、Dionex CR-TC 連続再生トラックカラムを使用して、オンラインで精製されます。このトラップカラムラインにより混入物質が除去されるため、炭酸塩などの微量のイオン不純物を溶離液流から排除します。このトラップには、オフラインのクリーンナップ手順は不要です。Dionex CR-ATC および Dionex CR-CTC トラップカラムは、それぞれ陰イオンおよび陽イオン混入物質を除去します。溶離液は、検出の直前に電解的に抑制されるため、再生液の調製は不要です。