優れたタンパク質産生量を実現する唯一の最適化されたバキュロウイルス昆虫細胞発現システム:Gibco ExpiSf Expression System
既存の昆虫細胞発現システムと比較して最大で3倍のタンパク質を産生できる初の化学的に定義されたバキュロウイルス発現システムを体験してください。Expisf Expression Systemでは発現を繰り返し実施しても非常に一貫性のある結果が得られ、時間を短縮できます。Expiシリーズに加わったこの新しい発現システムを、基礎研究から製造にいたるまで、ラボでの試験に取り入れられます。
Gibco ExpiSf Expression Systemについて知る
「新しい ExpiSf Expression Systemは、分泌タンパク質と細胞内タンパク質の両方について、わずか2ステップで便利なウイルス産生とタンパク質発現細胞株を提供できます。ExpiSfシステムを使用することで、タンパク質発現にかかる時間を約30%短縮でき、細胞の維持がより簡単になると予測しています。」 Xuan Droz、Ph.D、プロジェクトリーダー、Redbiotec AG
初めての科学的に定義されたバキュロウイルス昆虫細胞発現システム
イーストレートのような定義されていない成分が含まれる昆虫細胞培地では、一貫した性能を得ることは非常に困難です。Gibco ExpiSfシステムは、科学的に定義された培地とタンパク質発現エンハンサーの両方を含む初めてのバキュロウイルス発現システムであり、信頼性の高い結果を期待できます。この昆虫細胞発現システムは、高密度の浮遊状態の増殖に適応したSf9昆虫細胞の遺伝子非組み換え誘導体および昆虫細胞に特化したベクターを使用します。
ExpiSf Expression Systemには以下が含まれます。
- 凍結ExpiSf9 Cells 2バイアル
- ExpiSf CD Medium、1 L
- Bac-to-Bac Vector Kit 1キット*
- ExpiSf Enhancer 4 mL
- MAX Efficiency DH10Bac Competent Cells 0.5 mL*
- ExpiFectamine Sf Transfection Reagent 1 mL
- Opti-MEM I Medium(フェノールレッド含有)500mL*
- Nalgene Single-Use PETG vented 125-mL Erlenmeyer Flasks 24 個**
* 中国では含まれません
* 一部の地域では含まれません
一貫性の高い結果をもたらすONEシステム
ExpiSf Expression Systemは、ランを繰り返しても一貫した細胞増殖とタンパク質発現が得られるようにデザインされています。この新しいSf9発現システムにより、一貫性のない結果はもはや過去のものとなりました。科学的に定義されたExpiSfシステムの優れた性能は、発現を行うごとに、また複数代にわたる細胞継代を通して一貫性のある結果を提供します。信頼できるONEシステムが、懸念される変動を低減します。
ONEシステムにより優れたタンパク質収量を実現
これは革新的ですーExpiSfシステムは既存のSf9発現プラットフォームに比べて3倍以上高いタンパク質収量を実現します。ExpiSf Expression Systemでは、従来の昆虫発現プラットフォームよりもはるかに優れたタンパク質収量を達成します。他社の培地と比較した性能試験において、ExpiSfシステムは高いタンパク質発現を示し、3倍以上高いタンパク質発現量が得られました。
図1.ExpiSfシステムおよび他のバキュロウイルス発現システムにおける組換えタンパク質量ExpiSfシステムおよび他のバキュロウイルスによる昆虫細胞タンパク質発現産物における緑色蛍光タンパク質(GFP)、Fc 融合タンパク質、および腫瘍壊死因子α(TNF-α)の発現量を示します。ExpiSfタンパク質量は、 他社の昆虫細胞発現量と比べてそれぞれ3倍、4倍、または5倍倍以上です。
図2.ExpiSf 発現システムでは、3種のタンパク質の発現レベルが3倍以上高くなっています。ExpiSfとコントロール(Sf-900 II SFMのSf9細胞)において産生された、膜タンパク質(上パネル)、受容体型タンパク質キナーゼ(中パネル)、チロシンタンパク質キナーゼ(下パネル)のウェスタンブロッティング分析の比較を示します。P{41、P1、およびP2はそれぞれのグループに使用した非増幅(P0)または増幅(P1とP2)バキュロウイルスストックを示します。*総細胞数 1.25☓104/レーン、**総細胞数 2.5☓104/レーン
ExpiSf Systemの費用対効果
表 1.ExpiSfは、バキュロウイルスによる昆虫細胞タンパク質発現用の他の製品と比較して費用対効果が高いです。
注記:ExpiSf System または競合の製品の組み合わせで、タンパク質100 mgを発現させるための平均コスト。費用は米国ドルのリスト定価に基づきます。サーモフィッシャー | サーモフィッシャー | サーモフィッシャー | 発現システム | MilliporeSigma | Oxford Expression Technologies | HyClone | |
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細胞 | ExpiSf9 | Sf9 | Sf9 | Sf9 | Sf9 | Sf9 | Sf9 |
培地 | ExpiSf CD | Sf-900 II SFM | Sf-900 III SFM | ESF 921™ | EX-CELL™ 420 | ESF 921™ | SFX-Insect™ |
トランスフェクション試薬 | ExpiFectamine Sf | Cellfectin II | Cellfectin II | Expres2 TR | Insect GeneJuice™ | Expres2 TR | Cellfectin II |
バキュロウイルス系 | Bac-to-Bac | Bac-to-Bac | Bac-to-Bac | BestBac™ | BacMagic™ | flashBAC™ | Bac-to-Bac |
1 Lの発現のコスト | $334 | $235 | $260 | $186 | $332 | $110 | $243 |
同等の収量に必要な培養量(mL)* | 300 | 1200 | 1700 | 3100 | 1700 | 3100 | 1500 |
必要な2 L振とうフラスコ数 | 1 | 2 | 3 | 6 | 3 | 6 | 3 |
同等量のタンパク質にかかる総コスト | $112 | $294 | $454 | $579 | $563 | $343 | $368 |
費用節約 | $65 | $226 | $351 | $335 | $115 | $139 |
最適化され、完全に統合されたONEシステム
システムの各コンポーネントが相乗的に機能し、最大のパフォーマンスを発揮します。他社ではバキュロウイルス発現ベクター系によるタンパク質産生用試薬を別々に提供していますが、合理化されたワークフローで完全に最適化されたシステムは本システムのみです。ExpiSfシステムには、最大のタンパク質収量を実現するために連携する統合されたコンポーネントが含まれています。
ONEステップでバキュロウイルス産生からタンパク質発現へ
ExpiSf Expression Systemは、従来の半分の時間でタンパク質を作製します。ExpiSfシステムを用いた浮遊細胞におけるBacmid DNAのトランスフェクションは、ウイルス増幅を必要とせず、効率的なバキュロウイルス作製を可能とします。そのため、最短6日で目的のタンパク質が得られます。
ONEシステムで基礎研究から生産レベルへスケールアップ
ExpiSfシステムでは、小規模から大規模へのスケールアップを加速します。ディープウェルプレートから振とうフラスコまで、ExpiSfシステムは、容量あたり同じ高い収率が得られるため、新しい治療法の発見と大量生産の両方に優れた発現システムとなります。ExpiSf CD MediumはcGMPに準拠した施設で製造されており、お客様の開発段階に合わせたスケールのカスタム包装で提供されます。弊社製品の品質によりお客様の製品の品質が高まると確信していただけます。
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