Zeocin™は、​​哺乳動物および昆虫細胞株を含む様々な生物、また酵母、細菌および植物に非常に効果的です。ブレオマイシン系の1つとして、Zeocin™はDNAをインターカレーション、切断して、細胞死を引き起こします。

Zeocin™への耐性はSh ble遺伝子産物によってもたらされ、抗生物質に結合し、DNAに結合するのを防ぎます。この選択試薬は複数の細胞タイプに有効なので、真核生物発現ベクターは、この薬剤選択マーカーを一つ保有するだけですみます。これによりベクターの全体サイズが減少し、サブクローニングとトランスフェクションをより簡単かつ効率的にします。

式: C55H83N19O21S2Cu
FW: 1137.41 g/mole

表 1 - 選択試薬と耐性ベクター

細胞型濃度(μg/ml)*耐性マーカーを保有するInvitrogen Vectors
HeLa
~150
pcDNA4 ベクター (恒常的な哺乳類発現)
NIH3T3
~400
T-REx™ System, pcDNA4/TO ベクター (誘導性の哺乳類発現)
CHO
~250
pSecTag2 ベクター (分泌型の哺乳類発現)
COS-1
~400
ZeoCassette™ ベクター (Zeocin™耐性ベクターを構築)
293 HEK
200-400
InsectSelect™ System、pIZ/V5-His ベクター (昆虫細胞における安定発現)
Jurkat T-Cell
~200
pPICZ および pPICZ alpha ベクター (Pichia pastorisにおける誘導発現)
Sf9 昆虫
~250
pGAPZ および pGAPZ alpha ベクター(Pichia pastorisにおける誘導発現)
S2 Drosophila
~75
 
Pichia pastoris
~100
 
S. cerevisiae
200-300
 

*お客様の細胞株セレクションの最適な濃度は、死滅曲線を用いて決めます。
ZeocinはInvivogenの登録商標です。