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アポトーシスは損傷(壊死)による細胞死とは形態学的かつ生化学的に区別されます。 1つのパラメータであらゆるシステムにおける細胞死を完全に定義することはできないため、アポトーシスやその関連の研究する際には、マルチパラメータによるアプローチが役立つ場合がよくあります。 2つのMolecular Probes® Vybrant® アポトーシスアッセイキットは、バイオレットレーザーを使用しないで、ネクローシス細胞集団からアポトーシス細胞集団を区別する試薬です。

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Vybrant® アポトーシスアッセイキット

アポトーシスは、通常の発生の過程にも起こる厳密に調節された細胞死のプロセスです。 これは、形態的および生化学的変化の特徴により、ネクローシスや偶発的な細胞死とは区別されます。 2つのVybrant® アポトーシスアッセイキットは、アポトーシス検出の2色アッセイの一部としてバイオレット励起可能な染色試薬を含みます。 Pacific Blue™ - アネキシンコンジュゲートはアポトーシス細胞に特徴的な膜非対称性の変化を検出します。 膜の非対称性に変化が生じる他、色素の透過性にもわずかな変化が現れるため、 PO-PRO™-1Vybrant® Apoptosis Assay Kit #13 PO-PRO™-1/7- aminoactinomycin D にも同梱)などがアポトーシス細胞の同定に使用できます。 アネキシンコンジュゲートとは異なり、PO-PRO™-1 は、トリプシン処理した細胞も懸濁細胞も効果的に染色します。

  • バイオレットレーザーでの複数のアポトーシスパラメータの検出
  • 向上したマルチプレキシング能力
  • スタンドアロン試薬または簡単に使いやすいキットとして入手可能
細胞凋亡

アポトーシス検出用のバイオレット励起DNA染色。 Jurkat 細胞は、10 μM のcamptothecinで 4 時間処理した後、Vybrant® Apoptosis Assay Kit #13 PO-PRO™-1/7-aminoactinomycin D に同梱の試薬で染色しました。細胞は、405 nm と 488 nm 励起のフローサイトメトリーで解析しました。 アポトーシス細胞(A)は生細胞(L)と死細胞(D)とは明らかに区別されます。

 

CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズ

CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズCountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは、幅広い励起と蛍光波長(UVから635 nm 励起および385nmの蛍光まで)にわたって高いシグナルの蛍光を発するキャリブレーション済みマイクロスフィア溶液です。 CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは細胞サンプルと混合し、フローサイトメトリーにより分析されます。 ビーズと細胞データを比較し、サンプル中の細胞の絶対数を計算することができます。 CountBright™ ビーズはテストサンプルと混合されているため、絶対細胞数はより正確であり、マルチプラットフォームによる細胞密度よりもシンプルです。 CountBright™ 細胞絶対数計数用ビーズは全血リシスサンプルを含めたあらゆるサンプルタイプに使用できます。
CountBright计数微珠

生細胞と死細胞の判別および絶対細胞数計測
530/30 nm バンドパスフィルターで収集したcalcein蛍光シグナルと 610/20 nm バンドパスフィルターで収集したethidium homodimer-1蛍光シグナルのプロットにより、生細胞と死細胞だけでなくカウントビーズも明確に分離します(C36950)。 Jurkat 細胞(ヒト T 細胞白血病)の生細胞と熱処理細胞の混合液を LIVE/DEAD® Viability/Cytotoxicity Kit の試薬で処理しました。このサンプルにカウントビーズを加え、488 nm 励起のフローサイトメトリーで解析しました。

 

バイオレットレシオメトリック膜非対称プローブ/死細胞アポトーシスキット

バイオレットレシオメトリック膜非対称プローブ/死細胞アポトーシスキットは、アポトーシス検出用の簡単で効率的な方法であるバイオレットレーザーフローサイトメーターで用いるアッセイです。 これは接着細胞と浮遊細胞で良好に機能し、カスパーゼ検出やミトコンドリア膜電位の変化のようなその他のアポトーシスインジケーターと相関性をもっています。

このキットには、バイオレットレーザー用レシオメトリック膜非対称プローブF2N12S が含まれているため、色素が発する 2 種類の発光帯の相対的強度の変化をもとにアポトーシス過程で発生する膜の非対称性の変化をモニターすることができます。 アネキシンとは異なり、このアッセイは特殊なバッファーや洗浄手順を必要としません。また、接着細胞のアッセイでは通常、物理的または化学的剥離手順を経た細胞に細胞膜のダメージが見られますが、このダメージによる影響が少ないためデータの品質が向上します。

  • トリプシン処理された細胞の正確なアポトーシス分析
  • 簡単な所要時間5分の染色プロトコル
  • その他の青色励起のアポトーシス染色に対応
 アポトーシス検出用のバイオレットレシオメトリック膜非対称プローブ 10 μMカンプトセシンで4時間処理(パネルBとD)または未処理コントロール(パネルAとC)のJurkat細胞(T細胞白血病、ヒト) がプロトコルに従って染色されました。 F2N12S 用に 405 nm 励起、585 nm/530 nm バンドパスフィルターを使用し、SYTOX® AADvanced™ Dead Cell Stain 用に 488 nm 励起、695 nm バンドパスフィルターを使用したフローサイトメーターでサンプルを解析しました。 パネル A と B では、F2N12S の 2 つの蛍光バンドの相対強度により、生細胞とアポトーシス細胞や死細胞とを区別できます。 パネル C と D は、SYTOX® AADvanced™ Dead Cell Stain の蛍光シグナルと F2N12S の 2 つの蛍光バンド(585/530 nm)から算出した比率とのプロットです。 A = アポトーシス細胞、L = 生細胞、D = 死細胞。