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Iliad (S)TEMでは一体化された複数の分析手法が行えます

Thermo Scientific Iliad (S)TEMは、原子分解能イメージングおよび複数の分析手法を備えているため、微細構造解析と特性に関する貴重な知見をもたらします。 


HRSTEMおよびHRTEMイメージング

透過型電子顕微鏡は、さまざまな材料の局所構造や欠陥の解析において非常に有用です。高分解能STEMおよびTEMは、材料の原子構造に関する情報を提供します。 

窒化ガリウム[212]を300 kVでHAADF (DCFI) STEMにより撮影した画像。高速フーリエ変換により、広いギャップを有するポールピースを用いて、40.5 pmのGa-Gaダンベルと39 pmの分解能が示されている。

微分位相コントラストによる磁場の可視化

近年のエレクトロニクス研究では、電気的および磁気的特性のナノスケール分析が重要です。微分位相コントラスト(S)TEM(DPC-STEM)により、試料中の磁場の強度と分布を可視化し、磁区構造を表示することができます。

DPC-STEMでは、磁区構造中の磁場方向に関する定量的情報を取得できます。ここでは、ヘキサフェライト試料の磁場方向がカラーホイールで表現されています。Sample courtesy of H. Nakajima and S. Mori, Osaka Prefecture University.

無磁場環境における材料のイメージング

Lorentz (S)TEMモードは、試料の磁気構造を維持しながら、磁性材料のイメージングを可能にします。これは、無磁場環境にある試料に対して、高分解能TEMモードまたはSTEMモードのいずれかで実行できます。また、磁場を変化させることによって、その場での磁化実験も可能にします。

残留磁場130 mTで取得したFeGe薄膜のLorentz ptycograph。courtesy of Prof. D. Muller, Cornell University.スケールバーは50 nm。 


原子分解能EDS

原子分解能STEM-EDSは化学組成に関する情報を極めて局所的なスケールで提供し、結晶構造情報と化学情報を相関させるのに役立ちます。 

エネルギー分散型分光法(EDS)

エネルギー分散型分光法(EDS)は、元素組成に関する情報を局所的スケールで提供します。

3D EDSトモグラフィー

最新の材料研究では、3次元ナノスケール分析への要望が高まっています。電子線トモグラフィーとエネルギー分散型X線分光法を組み合わせることにより、包括的な組成情報および結晶構造を含む3D微細構造評価が可能になります。

ナノ粒子の表面還元AgコアとPtシェル(視認性を高めるためPtシェルは半透明で表示)。

電子エネルギー損失分光法

材料科学や半導体の研究では、幅広い分析アプリケーションにおいてEELSの利点を得られます。ハイスループット、シグナル対ノイズ比の高い元素マッピング、軽元素検出、化学結合情報、酸化状態や表面フォノンの詳細な調査が可能です。

LaMnO3/LaFeO3界面の原子分解能EELS元素マップ。

その場観察

加熱、冷却、液中での再結晶化、結晶粒成長、相変態などの動的プロセスの基本原理を理解するには、電子顕微鏡を用いて、微細構造変化を直接かつリアルタイムで観察する必要があります。

自動粒子解析ワークフロー

Thermo Scientificの自動NanoParticleワークフロー(APW)は、ナノ粒子分析用の透過型電子顕微鏡ワークフローで、広領域かつ高分解能イメージングと高分解能データ取得を自動で行い、自動で画像処理および定量評価、複数画像の結合を並行して実行することが可能です。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.

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