細胞培養実験室に特有の必要条件は、主として実施する研究の種類に依存ます。たとえば、がん研究に特化した哺乳類細胞培養実験室のニーズはタンパク質発現に焦点を当てた昆虫細胞培養実験室のニーズとはまったく異なります。 しかし、すべての細胞培養実験室には、病原性微生物が存在しない状態(すなわち、無菌状態)という共通の必要条件があり、細胞培養に不可欠な同じ基本的な装置のいくつかを共有しています。
このセクションでは、ほとんどの細胞培養実験室に共通の機器および消耗品、ならびに作業をより効率的または正確に実行できる、より広範囲のアッセイと分析を可能にする有益な機器を列挙します。
このリストは包括的なものではないことに注意してください。細胞培養実験室の必要条件は実施する作業の種類によって異なります。
基本装置
拡張された装置および追加用品
- 吸引ポンプ(蠕動または真空)
- pH メーター
- ローラーラック(単層培養のスケールアップ用)
- 共焦点顕微鏡
- フローサイトメーター
- 細胞培養容器(例、フラスコ、培養皿、ローラーボトル、マルチウェルプレートなど)
- ピペットおよびピペッター
- シリンジおよびニードル
- 廃棄物容器
- 培地、血清および試薬
- 細胞
- セルキューブ
- EG バイオリアクター
無菌操作エリア
細胞培養実験室の主要な必要条件は、細胞培養作業に制限された無菌作業エリアを維持する必要があることです。 隔離された組織培養室が望ましいですが、大きな実験室内の指定された細胞培養エリアで細胞培養、試薬および培地の無菌操作、インキュベーション、および保存に使用することが可能です。 無菌状態を提供するもっとも簡便で経済的な方法は、層流フード(すなわち、バイオ安全キャビネット)を使用することです。